それは、雨でも風でもなく、突然襲ってくる雷だろう。小さい頃にすぐ目の前に、雷が落ちるのを見て以来、雷恐怖症になってしまった。
だから、遠くでゴロゴロと言い出すと、建物中にいても怖くなる。ひょっとしたら、壁伝いに電気が伝って、目の前のテレビが爆発するんじゃないかと思ってしまう。
それだから、ゴルフ場にいて、遠くに積乱雲がもくもくと上がってくるのを見ると、
やばいと思ってしまう。そして、ゴロゴロとかすかに響きだしたら堪らない。
同伴者が続ける言っても、大丈夫だからと言われようとも、ゴルフ場からアナウンスがなくても、すぐにプレーを中断して、クラブハウスにもどって来てしまう。
みんなよくやるなあと思ってしまう。ドライバーはまだしも、アイアンクラブなんて、まさに避雷針そのものじゃないか。
それを広いフェアウェイで、空に向かってバックスイングするんだから、雷よ落ちた前と言っているようなものだ。よく怖くないものだ。
実は、毎年、落雷で死ぬ人は、ゴルフのプレイ中がダントツらしい。自然と闘うのがゴルフの醍醐味で、ゴルフの途中で落雷で死ぬのも、ゴルファーとしては本望かもしれないけれど、自分が嫌だ。
しかし、ただ何事もなく雷雲が素通りして、雨粒一つ落とさないで、同伴者たちが気持ちよさそうに、ホールアウトして戻ってくるのを見ると、激しい後悔の念が起こるのは確かだ。それが、いいスコアで回っていた途中だったら尚更のことだ。
もう一度、一人戻ってやり直したくなる・・・できないけれど。
というわけで、自分にとっての最大の敵は雷なのでした。
みなさん気を付けましょう。
“雷に 打たれて欲しい マナー違反“