3月ともなると、心地よい陽気に誘われて身体がむずむずして、コースに出たくなる。
それは、あくまで室内で思いを馳せている場合。一歩外に出ると、たちまち鼻がむずむず、目がかゆくなり、息すら苦しくなる。
そう花粉症なのだ。
この花粉症。医者から処方された薬を飲めば、ある程度抑えることができるが、代わりに強烈な眠気とだるさに襲われる。
毎年、この薬の強烈な副作用と、花粉症の症状のどちらかを選ぶかの選択になるが、一歩間違うと大変なことになる。
だからこの季節、コースに出るとなると、必然的に薬を飲まざるを得ない。
しかし、不思議なことに、車の中ではかなり眠くなっても、コースに着くとぱちっと目が覚めてくる。
全身に血が巡り、頭がしゃっきする。わくわくする。
しかし、どこかおかしい。反比例するように花粉症の症状が現れてくる。薬飲んでいるのに関わらず。
どうしてだろう?とかかりつけの医者から聞いたら、
「花粉症の症状を和らげる薬というのは、悪く言えば脳の働きを鈍くさせる働きをする」のだという。
だから薬を飲むとぼんやりして眠くなってくる。つまり強制的に感度をレベルダウンさせているらしい。
しかし、ゴルフ場に向かう途中、気持ちがわくわくしてアドレナリンを出して、脳が活性化して覚醒してしまうと、薬が効かなくなるのも当然と言われた(だが、この話は半分ぐらいしか信じていない)。
しかし、いざコースに出て、まったくわくわくしないゴルフなどあり得ないから、結局のところ、薬を飲んでも飲まなくても、花粉症と一緒に回ることになる。
花粉症ではない同伴者からは、くしゃみばかりしている自分に対して同情されはするものの、それも最初のうちで、気心がしれた仲間ほど、途中からくしゃみや鼻をすすってばかりいると、「うるさいよ」、「なんだかうつりそう」とまで言われる。
しかし、どの物事でもそうだが、花粉症にもメリットがある。不思議ことに、くしゃみが出る前に早く打とうすするのか、余計な素振りやスタンス決めなどやらないのがいいのか、いつもよりナイスショットが連発する。
いったい、ゴルフとは何だ?。まったくもってスイングというのはよくわからなくなっていく・・・。
ようやくホールアウトして、シャワーで全身についた花粉を取り除いて、薬を再度飲むと、不思議なぐらい、今度は行きのレベルとは比較にならないような眠気とだるさが襲ってくる。
結局、ゴルフの日は、どうせ花粉症の症状に見舞われるならと、薬は一切飲まないで行く。それが、最近花粉症とゴルフについて、出した答えである。お試しはご自身の判断で・・・。
“ 花粉症 ボールの行き先 鼻水たれ ”