いつかはエイジシューターになる

三文文士がエイジシュートを目指すブログです。

7本のクラブで勝負

 ちなみに前回の記事と前後します。

 

 ときどき見るマーク金井さんのYouTubeチャンネル動画の中で、「素人はゴルフクラブは7本セットで充分」とおっしゃっていた。

 マークさんも、実際に7本で外国のリンクスとかを手動カートを引き連れて回られて、70台のスコアを出されている。「7本で回れば返ってスコアアップする(あくまで中級者)」らしい。100切れれば満足の自分は、聞いてそのとおりだと思った。
 

 かつて、まだ自分も世の中もそれなりに羽振りが良かった頃、ハワイのゴルフコースを回ったとき、日本からクラブを持って行かなかったので、ゴルフ場でレンタルしたらちょうど7本入りセットだった。

 たしかPINGのクラブで、てっきりボロボロの中古品が入っているかと思いきや、バッグを開けると、ほぼ新品の状態でその一本にはビニールまで被っていた。

 たしかに、その頃はちょうどPINGのクラブが低迷期で、おそらくセールスを兼ねた試打用だったのを貸してくれたのだと思う。
 

 そのときは、当然、14本が入っていると思っていたので、

 「えーっ、7本しかない」とマスター室に苦情を言いたくなったが、英語でクレームを言える力も度胸もなく、しぶしぶ「サンキュー」と言ってスタートを切った。

 しかし、いざホールアウトしてみると、驚くことに当時の自己ベストスコア93で回ることができたのだった。
 

 さらに言えば、借りた7本をフルで使うどころか、ドライバーと5番ウッド、7番アイアンと、AW、SW PT と、6本しか使わなかった。4番ユーティリティはビニールに包まれていたので、勝手に破いて使ってから後で、何か言われて最悪、無理矢理買わされるのも嫌で、怖じ気づいて剥がせなかった。
 

 そして、93で回った後に思った。

 果たして初心者や中級者というのレベルのゴルファーには、14本もゴルフクラブが必要なのか。そもそも自分だって、練習場でも全部のクラブを練習することはない。打っても7本なのにと。
 

 この日も、7番アイアンで、残りの距離に合わせてロフトを立てたり、寝かせたり、長く持ったり、短くもったりと工夫しながら打つことになった。それが、すべてがいい結果につながったのだ。
 

 しかし、日本に帰って来ると、そのこともすっかり忘れ、元のように14本で回るのに戻った。

 そして、ふいに金井さんの動画を見て、ふとこのときの出来事を思い出して、7番アイアンで転がせば、AWも寝かして使えば、52、56度など、様々な角度のウエッジはいらないのかもしれないと思うようになった。

 

 たくさんのクラブを使えるようになるよりも、一本のクラブを使い込むことの方が大切なのではと。さすがに、プロゴルファー猿まで行くと、行き過ぎかもしれないけれど・・・。
 

 ちなみに、誰がクラブセッティングを14本に決めたかというと、
 かつて全米アマチュア選手権を連覇したローソン・リトルという選手が、30本以上のクラブを使用してプレーしていたらしい。

 これをきっかけに、多くのクラブを持ち込む選手が増えて、キャディの負担が大きくなったため(それはそうだろう)、クラブの本数を制限する必要が生じたのが由来らしい。
 

 さらに、ゴルフの総本山天下のR&A(ロイヤル・アンド・エンシェント・ゴルフクラブ)は、クラブの本数を決めるべく、最初は1ダース12本とパターを合わせた13本が最適だという結論を出したが、さすがキリスト教の国、13という数字が不吉だからと、ルール制定間際に1本増やして14本になったという。これも、いかにも西洋人らしい。
 

 ということは、14本ということには、もともと根拠も特別な意味がないのだ。 たしかに30本もあると、今のゴルフバッグに入らないし、キャディの負担は尋常ではない、というか担げないし選ぶこと自体が大仕事だ。

 そもそも、5ヤード刻みで使い分けられないが、本当に30本入れられるとしたら?と架空のセッティングを考えるのも意外に楽しそうだ。
 

 けれど、自分を含めてゴルファー全員が、みんな14本持つべきだという幻想に踊らされているだけで、その人の適正数はもっと別にあるのかもしれない。
 ただ、やっぱりどうしても、ゴルフバッグに14本入れられるとを知っていると、一本でも、入れる少ないと損した気がする貧乏性なのは確かだけれど

 ・・・なかなか、7本、半分も抜く勇気が出ない。 

 〝 パター見て ハンディを当てる プロゴルファー 〝

 

 
www.youtube.com

px.a8.net