いつかはエイジシューターになる

三文文士がエイジシュートを目指すブログです。

やっぱりベント芝でやりたい

 今では当たり前のベント芝も、普及するまでに歴史的な経緯があるらしい。
 

 日本初のゴルフ場である神戸ゴルフ倶楽部は、当初は雑草や笹を刈り取っただけのフェアウェイだったらしい。まさに原っぱ。
 

 最初に西洋芝(ベント芝)が導入されて使われたのが、かの有名な東京ゴルフ倶楽部朝霞コース(よくメジャー大会をやる)そして有名廣野倶楽部で初めて西洋芝(ベント芝)が採用されたが、その年の夏の酷暑で全滅してしまう、わずか半年。
 

 しかたなく、暑さと寒さに強い、よくご存じの高麗芝が使われるようになった。ただおわかりのように高麗芝は丈夫だけど転がりが弱く、芝目をしっかり読まなくてはいけない。それに、外国ではベント芝がメジャーであり、とにかく見栄えがいい。
 

 ということで、耐久性の高い品種の開発とメンテナンス技術の向上により、ベント芝は日本のゴルフコースで広く普及していった。

 ただ、それでもやはりベントは踏まれることに弱く、一年中使用に耐えないため、メインテナンス期間がかなり必要。

 ということもあって、自然とおなじみの2グリーンシステム(外国ではないらしい)がゴルフ場に不可欠となった。
 

 しかしそれも、高麗芝の不人気ともあって、どうしてもベント芝の必要性が高まった結果、メンテナンスが容易な「ニューベント」などの品種が開発され、全国のゴルフコースで使用されつつある。そして、西洋のようなワングリーンも多くなってきた。

 

 自分は長らく、高麗芝でゴルフをやってきたので、どうしても芝といえば、このごわごわした公園にも使われている丈夫な芝をイメージする。
 

 初めてゴルフ場でベント芝でプレイしたとき、あまりにもきれいすぎてグリーンに足を踏み入れるのを躊躇したのを覚えている。

「ああ、これが西洋のグリーンか」と。

 アメリカツアーをテレビで観たような。それに何と転がるんだ。これまでの転がしゴルフが・・・と思った。

  最近は、2グリーンシステムのところは、メインがベント芝、サブグリーンが高麗芝というのが定番のような気がする。
 

 たまたまプレイ日が、メイングリーンがメインテナンス中で、本日は高麗芝だとわかると、少しがっかりする。それはみんな同じだと思う。それだけベント芝は、日本のゴルフ場に革命をもたらしたのかもしれない。
 

 ただし、やはりベント芝は夏に弱いのか、8月にもなるとぼこぼこになってしまっているゴルフ場も多い。そこそこきれいな高麗芝でやるか、でこぼこでもやはりベントか、ゴルフ場側の選択も大変だ。
 

 自分はパターが安定してきたので、いくらでも高速グリーンでオッケーかな(自慢)

 

 〝 青き芝 きれいな海を 連想し 〟

 

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