フェアウェイ文学 ― エイジシューターへの道

児童文学作家・仲村比呂が綴る、 エイジシュートを夢見る大人のゴルフ記録。

疲れとゴルフ

 昔は、夜帰ってくると、映画やドラマを見て疲れを癒やしていたが、最近心身の疲れているせいか、大リーグ中継の大谷翔平選手の活躍を見ていたりすると、興奮してさらに疲れてしまうしまうので、ケーブルテレビでよく知らない新人選手のステップアップツアーの中継(録画)を、ぼーっと見ることが多くなった。
 

 ゴルフの試合というのは、やっている当人は真剣だろうが、見ている方はかなりリラックスできる。野球やサッカーの試合の観戦と違って、どこなのんびり、まったりしていて、ぼやーっと見ていられる。

 それが疲れた時にはちょうどいい。

 

 正式なツアーでなく、あくまでステップアップツアーなので、知っている選手を探したり、気に入った特定の選手とかを追わなくてもいい。よくわからない若手の一プレーを見て、一喜一憂する。それは、プロ野球の二軍戦を、がらがらのスタンドからビール片手に見ているような感覚に近い。

 

 それでも、ときどき「おっー」うなるような凄い球を打つ選手がいて、この選手は絶対にモノになるとか、変わったスイングするなとか、独り言を言うのだが、一夜明けるとまったく名前も覚えていないし、あえて思い出す気もあまりない。数年後、あのときの選手かと思えれば充分だ。

 

 外国のPGAツアーとか観ていると、コースのすぐ脇に家(別荘)のようなもの建っていて、昔はこんなところに家を買ってと思ったが、今ならその気持ちはわかる。

 ベランダかどこかに座って、何番ホールかはわからないが、アマチュアでもプロでもいい。すぐ目の前をプレイヤーが、「ナイスオン」とか、「くそっ」とか叫んではしゃいでいるのをぼーっと過ぎていくのを見るのが楽しいのだ。

 

 かつて、白洲次郎も軽井沢カントリークラブの18番ホールのグリーン横で、上がってくるプレイヤーをずっと見ていたという。たぶん、ゴルフ好きの本当の道楽だったのだろう。

 

 ゴルフというのは、やるのも楽しいが、人がやるのを一枚の絵画のようにぼーっと眺めるような喜びもある。

 と、最近体調(主にメンタル)を崩していて、見る楽しさに気づきつつある。この際だから、ゴルフは精神療養に効くか試してみようっと。

 

 ‘’ 芝生見て 転がり考え 時がすぎ ‘’