ソロゴルフ(そんな用語はないかもしれませんが)が好きになったのは、あるきっかけがある。
妹がアメリカ人に嫁いだ縁で、新居に遊びに行くことになった。しかし、アメリカの新興住宅街で周りには何もない。暇を持てまして、地図を見ていると周囲は、森とゴルフ場に囲まれていることが判明。
どうしてアメリカはこんなにゴルフ場だらけなの?という質問には、妹の旦那も答えられず、ただ「チープ」と言い。日本のゴルフ場のプレイ代の高さに、あの大げさなリアクションで「アンビリバブル」とのたまわれる始末。
で、その旦那は日本びいきで、ゴルフより剣道にご熱心で、クラブは埃をかぶっているという。
で、安くて良いから一人で回れるゴルフ場を探してもらったら、何と車で5分のところで、パブリックのハーフゴルフ場があるという。
さっそく次の朝、連れて行ってもらったら。けっこうしっかりしたゴルフ場。それで、回りたい放題で、当時日本円で千円程度だった。
さっそく、回り始めると、みんな一人で回っている。競技ゴルファーから、今から農作業に行きますそうろうの農夫。本を片手に回っている大学教授のような老人。さらには、犬に二匹を連れて回るお金持ちと。
それぞれが勝手な格好で、勝手なプレイスタイルで回っていた。それこそ、バンカーで何球も打ちつづける人。なぜか、一打ごとに自分の動画ばかり撮っている人。
ただ、追いつくと手振りや、身振りで、「スルー、ゴー」と、追い抜かせてくれる。
最初は、このフランクさに面食らっていたが、二ホール、三ホール回っていくにつれて、無性に楽しくなってきた。なんて自由なんだろうと。
別に文明論を入れ込むつもりはないけれど、規則やルール、マナーにがんじがらめの日本と違って、これがアメリカだと思った。
あるホールでは、おばあちゃんが三本だけのクラブを持っていて、途中で追いつくと、
フェアウェイウッドを忘れたから貸して欲しいと言うから、3Wを貸したら、短く持って、びっくりするぐらいのナイスショット。
びっくりした。
そのホールたどたどしい英語を駆使しながら、一緒にホールアウトした。
打ち込みも、OBも全部自己責任。
ときどき、サイレンのような、「ファー」とういう声がこだまする。
そして、その日のスコアはハーフで、自己ベスト。
結局、4日間滞在中残りの3日、毎朝回ることになった。
このとき、ソロ、つまり一人で気ままに回るゴルフもいいな。みんなと楽しく回る者、競技会のゴルフもいいけれど、ソロもあっていいのかなと初めて思った。
それが、ソロゴルフを愛するきっかけとなったのです。
日本に帰ってきたら、ソロゴルフ、当然ながらできるところが少ない。
あっても、ショートコースぐらい(岡崎にあるらしい)。
孤独好きな自分としては、こらから、もっと普及しないかなと願うのでした。
“ ソロゴルフ ソロが好きなら お仲間に ”