ゴルフをはじめたとき、感覚だけで打っていただけなのに、パッティングだけは上手くて何でも入るので、周りから「パター王」と呼ばれていた。
本当に、得意なクラブはパターだった。
しかし、雲生きが怪しくなってきたのは、マレット型が普及し始めた頃。
周りが使い出したので、つい2ボールパターを買ってしまった。
オートマチックで打つだけで入ると、もっぱらの噂だった。
そして、実際まっすぐ引いて打つだけで、簡単に入った・・・気がした。
その後、2年ぐらい使い、さらに世はカニのような形に進化し、より簡単さが求められるようになった。
自分も、それに付いていくように、新型が出ると買い換えていた。
そんなある日、「パター下手になったなあ」と、久しぶりに回った同伴者からそう言われた。
「そう?」自分は答えながら、とうに自覚はあった。
かつては目をつぶってでも入っていた、1mの距離が入らない。下りはさらに入らない。
パター練習場で、おせっかいな老人から無理矢理レッスンを受けたこともある。
それでも、真剣に打ち方を考えることなく、新型の道具に頼っていたが、ある日動画を見て、
開いて、閉じるというスイングと同じように打つ打ち方があることを知った(遅い)。
つまり、まっすぐ引いて、まっすぐ打ち出すというのは、身体の原理から言って、難しいことだと。
そして、かつて、「パター王」と呼ばれていたとき、ピンのアンサー2を使っていた。
今で言う、ブレード型である。
おそらく、自分はこのブレード型の打ち方の基本、開いて、閉じる打ち方をしていた。
それを、マレット型にして、まっすぐ引いて、まっすぐ打ち出すことにこだわりすぎて、せっかくのパッティング感覚を自分で壊してしまったのだ。
なんたること・・・その間、月日は20年近くもたっていた。
というわけで、かつての「パター王」の称号を取り戻すべく、一から打ち方の修正を行うことに決定。
そして、室内用の練習器具を探し始める。パターマットで検索する。
出てくる出てくる。星の数ほどの種類・・・。いったい、どれがいいのだろう。
菅原大地さんのお勧めマットがいいのか、tera-you さんお勧めのマットがいいのか、
ベンド完全再現用がいいのか、それにしても少々お高い。
昔は、もっと安かったのに・・・
とにかく練習をして、一秒でも早く「パター王」に戻りたい。
“パット打ち ハッとうなだれ フォーパット”