いつかはエイジシューターに

ソロゴルフを愛するヘタレゴルファーのブログです

遅刻とゴルフ

江戸末期、薩長土肥の維新の志士たちは、とにかく約束を守ることが最優先された。

 

ただの飲み会の約束を守らんがために、脱藩した者もいたという。その義理堅さこそが、実は幕府を倒せたいち要因になったような気もする。

 

ひるがえってゴルフの場合、当然ながら遅刻は厳禁である。公式戦ではもちろん失格になるし、公式ルールでも2打罰が課せられる。

 

自分も遅刻が大嫌いである。学生の頃も遅刻するぐらいなら欠席していた(少し意味が違いますが)。待つのは苦にならないが、待たせるというのがとても嫌いだ。

 

だから、ゴルフにはスタート前二時間半前には、必ず着くようにしている。練習場で30球ぐらい打ち込み、パター練習場で30分は時間をかける。

 

だいたいパーティ者の中では一番のりなので、同伴者が着く頃には、クラブハウスでコーヒー(日によってはビール)をのんびり飲んでいることが多い。

 

彼らは決まって言う。「早くないですか」と。

 

自分は、にやっと笑って「遅いよ」と返す。

 

これは、別に嫌みのつもりでも、もっと早く来るべきだと言うつもりで笑ったわけではなく、ただ、「ちゃんと来てくれて、今日も一緒に回れるなあ」と安堵できてうれしいからつい笑ってしまうのだ。

 

かつては、遅刻の2打罰というのも、公式戦でもプライベートでも、散々議論されたらしい。5打でもいいのではないか、いや10打は科すべきだと。

 

でも、公式戦では失格でも、プライベートで加罰を科すようなことはほとんどないと思う。しかし、かつての維新の志士のように、遅刻した者のゴルフに対する真剣さは、容易にうかがい知れると言うものだ。

 

ただ、全員そろって、無事に一番でティーショットできたとき、多少の遅刻も、ゴルフに対する態度も、全部吹っ飛んでしまうんだけどね。

ではまた

 

 “遅刻魔に 付ける薬は なかりけり”